Contents
ゼロゼロ賃貸物件(礼金0敷金0)とは何か?
■ゼロゼロ物件の実態レビューなど
■ゼロゼロ物件で注意すべき一覧
■ゼロゼロ物件を決める際の注意点
ここでは「ゼロゼロ物件で賃貸を探したい」「礼0敷0賃貸って本当に大丈夫なのか?」など現在賃貸物件を探している方向けに記事を作りました。
初めまして!わくわくふどうさんの代表倉沢涼子です。世田谷の賃貸物件やマンションを扱う不動産エージェントとして日々、皆様に物件情報提供や実際にお部屋のご案内をしています。
私は普段、世田谷を中心として賃貸物件をご紹介しています。
ユーザーさんはご紹介のお客様やリピーターさんが多いのですが、、、
どなたも「なるべく安く引っ越したい」「無駄な費用は払いたくない」というお考えをお持ちですので礼金や敷金が掛からない「ゼロゼロ物件ありますか?」とお問い合わせいただくことも勿論、あります。
※補足ゼロゼロ物件は(00賃貸、礼0敷0と呼んだりもします)
私自身も賃貸物件のユーザーの為、「安く住みたい!」という思いは当然あるのですが、、、
ゼロゼロ物件の実情を知っているため、私自身は一度も礼0敷0の物件には住んだことがありません。私自身の考えもありますが、、、
その前にWEBアンケートで寄せられた市場の声を見てみましょう。
5年住んだ、、:匿名希望さん寄稿
礼金のみの物件に5年住んでいました。5年も住んでると壁にヤニがついたり汚れがついたりするので引っ越し先が決まってから必死で掃除をしました。
少し高い洗剤なども買って壁を磨いたりしていたのですが、退去の立会の時にヤニがついてるので全部張替ですね。と言われたり冷蔵庫の後ろの焼けを指摘されてここも張替です。と全面張替になるから20万と言われました。
築年数は20年の物件だったし禁煙のマンションではなかった。
ヤニはたしかについていたけど全部こちらが費用を負担しなくてはならないものなのですかと聞くと最初に安く入居してるんだから当たり前でしょと鼻で笑われました。
遅れて彼氏が来てくれたので壁の張替に20万の負担をしなければならないと言う事を告げると生活していての汚れはしょうがないんだし5年も住んでいたのだからと言うと住んでいたのは私だから彼氏とは話さないと言われたので、こういうのって弁護士に委託できるんですよね。と言うとええ、まあとうざそうな顔をされました。
もう全権を彼にまず委託しますと言うと後から管理会社から電話をしますとその場は終わりました。
後日管理会社の女性から入電があったのですが、何も問題はなかったようなので追加の清算はございません。
長くお住みいただきありがとうございますと言われました。女ひとりの退去の立会は言われるままにはいはいと言ってたら怖いなと感じました。
これは礼金ゼロではないモノの、敷金ゼロの物件での退去立ち合い時に揉めたケースですね。
タバコのヤニ汚れは嗜好品の為、借主負担となるケースがありえますが済んだ年数によって壁紙も経年劣化(時間による劣化、消耗)により費用負担の割合が変わります。
原則的には壁紙は6年で10%程度の価値しか残らないのでいかに嗜好品であるたばこヤニ汚れでも、5年済んだ実績からすると不動産管理会社に問題があると見なせるかもしれません。
このように敷金ゼロというだけでも問題に発展するケースも少なくない為、礼0敷0という不動産広告の実態って気になりますよね?
私は不動産業界に籍を置く人間ですので、そのグレーな広告が世の中的にどのように判断されているのか?とても気になるところです。
っという事で!ゼロゼロ物件(礼金0敷金0)の物件について、、、
「どのようなイメージをもっているか?」
「どのような問題があったのか?」
をこれからの会社運営に活かすためにWEBアンケートを引き続きおこなってみました。
※アンケート収集先「クラウドワークス」
※アンケート提出時の厳守事項:実話であること
礼0敷0物件(ゼロゼロ賃貸)についての実態調査結果その1
ゼロゼロ物件とは、敷金や礼金・仲介手数料などが一切かからない物件です。その為、入居するときは費用が少額なので、気軽に契約する方が増えています。
ただ、その気軽さから後に大きなトラブルになることもあります。
敷金とは、物件を借りるときに支払う「担保」のようなものです。
例えば、家賃を滞納した場合の補填や、退去時の汚れや傷の補修費などの為に先払いしておくようなものです。
そして、契約期間が満了した時点で、賃借契約者に返金される権利が発生します。
その担保がないとなると、退去時は賃借人本人が実費で補修費などを支払うことになります。
その額が高額だった時には、賃借人が支払い出来ずに、トラブルになることも多くなってきています。ゼロゼロ物件に入居を希望する人は、低所得者の層が多いといわれます。
初期費用が支払えないけど引っ越しをしたいという人が好んで入居を希望します。
当然、退去時にも資金が足りないということが発生することは、明らかなのです
※女性Rさん寄稿
正直大丈夫なの?という気持ちがあります。敷金がゼロのことで、退去時にすごい値段を請求してくるんじゃないかな?とか思います。
万が一家賃が遅れた場合、鍵を変えられたりという話も聞きますし、友達がゼロゼロ物件でトラブルがあったという事をツイッターでつぶやいていました。
ネット上での保証会社の評判も怖くてたまりません。
今はそんなことはないというらしいですが。
大家さんの負担もあるんじゃないかなと思います。借りる方としては安いのは嬉しいですけども、大家さんとのコミニュケーションも大事だと思うのでこじれると長く住むことができなくなるんじゃないのではないか?と思います。
連帯保証人と最初の貯金がないというメリットがあるものの、借りる方も最初によく確認が必要です。また、敷金と礼金が必要ない物件は住む人の質もきになります。
若い人とかが多いとマナーを守らないのではないのか?と心配ですし、トラブルにならないか心配です。
※女性Mさん寄稿
倉沢の気持ち
Rさんが真っ当な不動産業界の代弁をしてくれ、またわかりやすく語ってくれていますね。
また、Mさんが語っているように、敷金を入れない代わりに保証会社必須などの条件が出てきて、結果的に「敷金分相当程度のお金が掛かった」というケースもあり得るようです。
注意点としては、、、
・貧困ビジネスと見なされる場合があるため、足元を見られる注意点
・退去時にトラブルにある確率が上がる注意点
・保証会社の費用が高いかもしれない注意点
礼0敷0物件(ゼロゼロ賃貸)についての実態調査結果その2
今は賃貸物件の情報を見てもゼロゼロ物件も多く見ますが、私自身はゼロゼロ物件に入居はした事はありません。
確かに引っ越し費用などお金がかかるので少しでもお安い方がありがたいとは思いますが、退去時に高額な部屋のクリーニング代金等を請求されたら怖いのでちょっと心配です。
私の友人がゼロゼロ物件を借りた時には、鍵の交換代金、部屋のクリーニング代金を退去時に請求されたそうです。
契約書には小さな文字でちゃんと記載はされていましたが、入居時に説明は無かったとの事でした。(説明を忘れただけでしょうか?契約書をちゃんと 確認していなかった友人が悪いのでしょうか?)
友人は最初に不動屋さんからちゃんと説明があったら部屋を借りずに他の敷金礼金付きの物件を検討したかも・・・・って言っていました。
ゼロゼロ物件でもトラブルなく借りている人もいるのだと思うのですが、それを聞いてちょっと怖くなりました。
私の地域の場合はよほど部屋に修理が必要な時を除いて、敷金は帰ってくるので敷金は礼金は最初に払っておいたほうがいいのかな?と思います。
※女性Cさん寄稿
たまにゼロゼロ物件のキャンペーンをやっているのを見つけるととても魅力に感じてしまいます。
この前も、ゼロゼロ物件で駐車場家賃が1カ月無料というキャンペーンを近所の不動産が行っていました。我が家は今のところまったく引っ越しの予定もないのですが、引っ越しもいいかなんて誘惑されてしまいました。
ただ、なぜ普通はあたりまえにかかるはずの敷金や礼金などが無料になるのだろうと考え始めると、なにか裏があるのでは良くない物件なのではと疑ってしまいます。
例えば、騒音問題が酷いとか困った住人がいるとか大家が厳しい人とか、冬めちゃくちゃ寒いなど。本当の優良物件のゼロゼロ物件って有るのでしょうか。
色々と調べてみるとやはり最初に払うお金お払わない分、家賃が遅れた場合すぐに違約金の発生があるそうです。うっかり忘れるってこともあるので怖いですよね。
また強制退去や部屋から閉め出しそのまま解約させられたりと乱暴な対応の場合があるそうです。
※女性Tさん寄稿
仕事場近くで一人暮らしにちょうどいい物件を探していた時、敷金0礼金0築5年の1K物件に行きつきました。
駅徒歩10分会社からも10分圏内で家賃も相場と比べると格安。なんでこんないい物件空いてるんだろうなぁ、とは思ったものの日程の関係もあってそこに即決しました。
原因が分かったのは住み始めて1か月ほど。隣室から鳴り響く爆音で一気に目が覚めたときです。深夜2時に隣室から響くハードロックは「これが噂に聞くご近所トラブルか」と、かえって私を冷静にさせました。
問題はそれだけでは終わりませんでした。隣室の男(直接会ったことはないがでかい声の笑い声がよく聞こえていた)は契約違反の室内犬を飼っており、男が返ってくるたびにキャンキャンうるさく鳴き声が聞こえることは数知れず。
部屋のドアの前には収集場所ではないのにゴミ袋をいくつも並べ、駐車場ではないのに部屋の前に4WDで乗り付けて一晩中無断駐車する始末。
極めつけはある時、真夜中にいつもとは違う衝突音のような大きな物音で目を覚ました時のことでした。
音は外からだったのでドアスコープを覗いてみると、暗闇の中に見えたのはいつもの無断駐車の4WDとブロック塀を何度もけり続けている男の姿でした。
さてはぶつけたな、と思って翌朝見てみると、予想通りマンションのブロック塀には大きく亀裂が。
どうやら車をぶつけて崩れ落ちた破片を元の場所にパズルのように組み合わせて、なんとかくっつくようにけりこんでいたようです。
まぁ、賃貸の身分なんで今までの騒音も不動産屋は大変だなぁぐらいに思っていましたが、そばにはプロパンガスのボンベがあったのでさすがにこれにやばいと思い、不動産屋に連絡を入れました。
どうも他の住人からも隣室の男へのクレームは入っているらしく、電話に出た担当者には話がスッと通りました。
結局「無断駐車は見つけ次第通報・レッカー移動します」の貼り紙がマンションの掲示板に張られただけでした。
結婚を機にその家は出ましたが、男の一人暮らしでほとんど寝に帰るだけの家だから我慢はできたものの、やはり安さには安いだけの理由があるんだなぁと思います。
※男性Iさん寄稿
倉沢の気持ち
不動産は同じエリアの同じような物件でも、もっといえば同じ物件内の違う部屋でも家賃や入居条件(礼金敷金)が変わってきます。
いわゆる「相場」が家賃を決める為、下記のような条件であれば家賃や入居条件が上がる傾向にあります
・人気エリアである(下北沢、吉祥寺、武蔵小杉など)
・高級住宅街である(成城、青山、六本木、銀座)
・日当たりが良い
・階数が高い
・人気物件である(空室には滅多にならない)
上記は全てではないと思いますが、概ね相場を決める要素を網羅できているとは思います。
上記3名のCさん、Tさん、Iさんがアンケートを寄せてくれたように相場が本来決める家賃や入居条件をあえてゼロゼロにする大家さん側(不動産会社側)の理由を考えてみてください。
少しづつ、この業界の中身が見えてきたかもしれませんね。
参考ツイッター(引用)
これからJ-WAVEに向かいます。別所哲也さんの番組で8時過ぎからアベノミクスと賃貸についてお話しします。
— 長谷川高 (@hasekei8888) 2014年2月2日
倉沢は朝はFM局J-WAVEを聞いているのですが2014年2月のTOKYO MORNING RADIOでは別所哲也さんと、不動産投資コンサル長谷川氏の対談が放送されました。
その中でも礼金0敷金0のいわゆる「ゼロゼロ物件にしなくてはいけない理由がある」「長期空室である」「高めの設定家賃」の事は理論的に説明されておりました。
家賃高いかも??
すでに貧困ビジネスである側面についてはWEBアンケートでも触れている方がいましたが、、上記の不動産コンサル長谷川氏がおっしゃるように「家賃が高いかも」という想像力は働かせたほうが良い場合もありますね。
例えば家賃相場6万円の物件でも6万5千円にしてゼロゼロ物件として広告を出して契約したら、初期費用は安い(もしくは無料)かもしれませんがUPした5千円は12カ月で礼金1(家賃1か月分)に相当しますので、永く住むほどに損失は大きくなります。
この記事のようにゼロゼロ物件に対する警鐘は色々な媒体でいわれている事ですので、「安い」という着目だけでゼロゼロ物件を選ばれる方は、、、
・「ネットリテラシーが高くない」
・「物件を比較しない」
・「不動産担当者の言いなり」
の場合もありますので、家賃相場そのものを把握していないケースもあるかもしれません。このあたりは注意してほしく思います。
そして、実際にWEBアンケーとの結果を円グラフにすると下記のような結果となりました。
※クラウドワークス内でアンケート実施
00物件(礼金0敷金0)を市場ユーザーはかなり警戒心を持ってみている事がわかりますね、、、、。
それでは、実態調査その3を見てみましょう!!
礼0敷0物件(ゼロゼロ賃貸)についての実態調査結果その3
入るときはお金はかからないシステムだなので契約前にきちんと原状回復についての説明を受けておく事が大事かと思われます。
東京ではクリーニング代、鍵交換費用等は、契約前にきちんと料金説明を行う事が原則であり、悪徳業者(大家)の場合、退去時にいきなり高額な費用を請求してくる場合もあるそうです。
ゼロゼロ物件はトラブルが 多いので絶対やめた方がいいと言います。
そう言われ、自分でも調べてみましたが、たしかにトラブルはあるようですが、家賃を滞納したりした場合、退去させられるとか…。
(ネットでは一日でも滞納すると強制的に追い出されたりするとありま したが) 友人によるとそれだけでなく、ペットを飼っていた場合など特に、退去時に部屋のクリーニング代など法外な値段を請求されたりする悪徳な業者もあるからやめたほうが良いとのことでしたがでるときに多少のキズでもお金をとるシステムでした。
だからわたしはたくさんとられました。あとは誰でも入居できる審査がゆるいです。
※女性Cさん寄稿
ゼロゼロ物件は、敷金・礼金が不要であるため、一見すると得であるように感じる。
このうち敷金については、確かに入居時に支払う必要がないので入居時の負担は抑えられるが、退去時には室内の傷んだ部分等について修繕する必要があるので、結局は費用負担することになる。
そして敷金としてあらかじめ預けていても、修繕後の残額については返却されるのだから、特に損をしているとは言えない。
また礼金については返却されないのだからゼロであるにこしたことがないようにも思える。
しかし貸す側の立場に立ってみると、礼金も収支に算入するのだから、礼金がないということは毎月の家賃が高めに設定されているということになり、そうすると長期間の入居については割が合わないことになる。
また礼金が設定されていないと、周囲の賃借人が頻繁に入れ替わることとなり、環境が変動することから安心して生活することができないことも考えられる。
ゼロゼロ物件は安くてよさそうにも思えるが、特に長期入居を考える場合には問題があるように思える。
※男性Tさん寄稿
友人がゼロゼロ物件に住んでいたことがあり、あまり住み心地が良くないとすぐに退去しました。
特に部屋を汚していたとかはなかったのでそういうトラブルはなかったみたいですが、退去の主な理由は防音がよくないことだったと言っていました。
隣の部屋の音が聞こえてしまって、自分の生活音も聞こえているのかなと思うと嫌になってしまったみたいです。
気を使って生活するのも疲れますし。言われてみれば、このゼロゼロ物件はチェーン店展開しているのですが、私の生活圏にも何軒かあり、建設中の建物を見ながらよく通りかかることがありました。
そのたびに、建物ってこんなに簡単なの?と疑問に思うくらい簡単にできていて、壁や柱も薄く・細く、立ち上がってみたらゼロゼロ物件だった…という感じでした。
出来てみると外観はきれいで新しいから住んでみたくなりますが、建てているところを見ていたので恐くて入居できません。住んでいた友人の話を聞いてやっぱりね…と思いました。
でも、ゼロゼロ物件というのはコストを抑えないといけないから仕方ないんでしょうかね。
※女性Mさん寄稿
2年ほど住んでいた賃貸物件がゼロゼロ物件でした。初期費用が抑えられるし、きれいに部屋を使っていればクリーニング代を取られないだろうからこの物件にしようと決めました。
2年経っていざ退去するということで、大家さんに部屋の状況を確認してもらい、請求書を渡されました。そこには部屋のクリーニング代として40000円と書かれていました。
二年前、私はゼロゼロ物件だからここの物件にしたのにハウスクリーニングとして請求してくるのはおかしいと言いました。しかし大家さんは原状回復費としてですので敷金は0です。と言ってきました。
最初にこのような説明を聞いていたら他の物件にしたかもしれないのに説明がなかったことは非常に残念です。仕方なく私は支払うことにしましたが、なんとも言えない怒りが残ったままでした。
それからというもの、ゼロゼロ物件に住もうとしたこともありますが、しっかりと退去時に請求される金額はいくらかなど聞くようにしてトラブルがないようにしています。
※男性Mさん寄稿
ゼロゼロ物件は、敷金がないことを理由に、退去時に高額な請求を吹っかけられたりするトラブルが多いようです。
敷金や礼金を払わなくてよいというのは特に若者にとって魅力的に映るようですが、、、
敷金礼金以外の費用が請求されたり、本来大家が負担すべき鍵の交換費用を借主が負担しなければならなかったり、敷金・礼金がない分、家賃滞納への対応が大変厳しく、家賃滞納が遅れると、知らない間に鍵が勝手に交換されていたり、強制的に住居からの退去を余儀なくされたり、借り手側の家財道具を勝手に処分してしまったりというとんでもないトラブルに巻き込まれてしまう恐れが高いのです。
知人の話なのですが、ゼロゼロ物件に入居を決め、入居日に部屋に入ると全く掃除がされていなかったというケースがありました。
下見をした際に、部屋に埃がかぶったり風呂場に水垢がたまったりしていたので「掃除はしてもらえるのですか」と聞いたところ、「業者は入りませんが当日までに掃除はしておきます」と言われたので安心していたそうです。
ところが、入居当日には全く掃除が入っておらず、汚いままだったそうです。
こういったトラブルもありますので、契約時には契約書を細かく読み込んで、納得できてから契約するべきでしょうね。
※女性Kさん寄稿
倉沢の気持ち汗・汗・汗・・
引き続き5話のWEBアンケーと結果でしたが、、、やはりディフェンシブな意見です。
少しだけ補足させていただきますが、ゼロゼロ物件は全てが悪い訳ではありません。中には本当に善意で安く賃貸物件を提供したい大家さんがいることも事実です。
私たちも、先ほどの不動産コンサル長谷川氏のメッセージのように「長期空室埋めるために礼金や敷金を下げる提案」をすることもあります。
私たちの商圏としている世田谷でも空室率は10%程度あるといわれております。23区内の最大人口を誇る世田谷であり、いまだに人口が増えている経堂や千歳船橋でさえ空室率の課題は抱えております。
・小田急線経堂駅の1日当たり乗降客約7万人
・小田急線千歳船橋駅の1日当たり乗降客約5.6万人
23区ではすでに人口減少が予測されている地域もあり、その兆候が見えている地域もあるようです。
つまり、大家さん側がゼロゼロ物件としてしかニーズがないと判断した場合などは、契約関係書類をよく確認することでユーザーさんにとっては掘り出し物件となるケースもあるようです。
ゼロゼロ物件で注意した方がいい一覧
■礼金敷金以外の名目での費用負担。たとえば礼0敷0という広告で店頭に呼んでから敷金ではなく保証金という名目で請求する
■仲介手数料無料と不動産広告を出しておきながら書類作成料などとして請求する
■引越し業者の指定がある(これについては悪意ではない場合もあるが、結果的に引越し会社から不動産会社にキックバックが入る)
■ネット回線契約の強制(これもユーザーがOKしているのであれば問題ないが、ネットの回線業者から不動産会社にキックバックが入る)
■鍵の交換代金が極端に高い
■退去時の清掃費用などの明記がない(契約時には安くは入れても、出る時に結果的に高くなるパターン)
ゼロゼロ物件に実際に住んだ方々の貴重な声
私は過去二回程ゼロゼロ物件に住んだことがあります。
場所は西東京と成増です。どちらもワンルームでした。西東京の方は比較的駅からも近くガス台や収納スペースもしっかりあり、バス•トイレも独立しており洗濯機も部屋の中に設置出来たので初めての一人暮らしとしてはそれなりに快適に過ごせました。
家賃は5万7千円とまずまずの値段と思います。
一つ問題があるならば、やはり壁の薄さですね角部屋の一階に住んでいたのですが二階の歩く音が部分的にミシミシいう所があったので夜遅い時間だと結構睡眠の障害になりました。
隣は同棲していたらしく週に何度かあっち系の声が聞こえてきました。私自身も友人や会社の同僚など何度か招いたことがあり、うるさかったのか壁をドンドン叩かれた経験があります(笑)
次に成増の物件ですが、家賃は4万3千円と安いのですが、ワンルームガス台無し•洗濯機置き場は外、日が当たらない、ガスがプロパンだったのでガス代が高くつくなど栄えた町に反して極貧生活をしていました。
そしてここでも当然のごとく壁が薄くお隣さまの声はおろかテレビの音すら漏れていました。
総評すると基本は壁が薄いという事。一人だから平気というわけではなく、一人だからこそより音に敏感になるという事でした。
現在実家に戻って暮らしていますが、何かの機会で家を出る時は全ての環境を重視して妥協することなく選びたいと思います。
※男性Cさん寄稿
過去にゼロゼロ物件に住んだことがあります。敷金ゼロ、礼金ゼロというのは、引越しまでの準備期間がない場合に非常にありがたいシステムだと思います。
自分は大手の不動産会社を通してその物件に住んだので入居時も退去時もトラブルはありませんでした。
これまで礼金は大家さんへのお礼とか仲介手数料みたいなものだろうと納得して支払っていましたが、敷金となると何の為のものなのかよく分からず、原状回復の為の費用だと退去時に説明されても納得できませんでした。
経年変化によるクロスの痛み等は当然貸す側の負担で補修すべきだと思うのですが、そういう費用を敷金から差し引かれたりとか、しかも一箇所変えるために結局同じクロスを使用しているすべての部屋を変えたりとか、そういう説明をされてかなり嫌な思いをしたこともあります。
そのため最初からどちらも徴収されないというのは非常に明確で気持ち的にも納得できました。
補修費用は不動産会社側負担と明示されたのも良かったです。もっともそれらを徴収しない分、毎月の家賃に上乗せされているのではないかという疑念はありますが、それは仕方ないでしょう。
※男性Tさん寄稿
結婚前にゼロゼロ物件に住んでいました。職場から近いこともあり、給料も安いことから物件を選びました。
初期費用としてはお金はかからなかったので助かったのですが、正直出る時には思いのほか費用が掛かりました。
初めから、掛かる費用はあるということは分かっていましたが、まさかここまでという金額です。
物件を紹介してくれた業者さんでも、入居する時の説明に、クリーニング代が掛かりますと言われてはいましたが、詳しい金額は今の所言えないと説明され、なんとなく大丈夫だろうと思っていましたが、結局クリーニング代の他に手配をした手数料や補修代なども加えられ、逆に高くついてしまいました。
これだったら、始めに敷金や礼金を払っていた方のほうが安かったかもしれません。
またある程度の目処も分からないことから、退去時に掛かる費用の目処も立ちませんでした。
これじゃ、なんの意味もありませんし、むしろ逆に撤去するにはまとまった費用を用意しておかなければ意味はありません。
※男性Tさん寄稿
倉沢の気持ち
やはり、ここまでに書いてきたように「リスクをわかっておく」「契約関連書類を確実に確認する」などユーザーさんの意識が高い場合には需要と供給がなりたつ場合がありますね。
これから、空室率の上昇によりゼロゼロ物件は増える可能性もありますので役に立つCさん、Tさん、Tさんのレビューでした!
ツイッターでもゼロゼロ物件のツイートはたくさん出てきます。ツイッターは生の声が拾えるので参考になりますね
※引用元のツイッターユーザーさんありがとうございます
ウチは長くアパートに住んでたから、壁紙とかも耐用年数過ぎてたし、フローリング張替えと、玄関ドアの一部破損(子どもが居ると予期せぬアクシデントがあります…😓)は敷金礼金で相殺されて、実費負担は無かったなぁ…
そもそも敷金礼金は退去費に充てるためでもあるから、ゼロゼロ物件は危険。 https://t.co/kR34KrOSza— よっすぃ。@Xerox参戦予定 (@chachamaru5656) 2017年1月7日
あとはゼロゼロ物件を避ければ怪しいやつには遭遇しなくなるね
— よざくら水産 (@p_0_i_n) 2016年11月26日
こんな声もありました
私の知り合いは、友人が住んでいた物件をその友達が退去するというので紹介してもらい、直接大家さんにゼロゼロ物件という条件を聞き直接交渉でその物件に決めました。
しかし、その条件をのんで決めた後に「管理をしてもらう不動産屋に仲介で間に入ってもらう」と言われ、直接交渉で契約は成立したはずでしたが結局仲介料を払うことになりました。
ゼロゼロ物件といっても、それ以外の契約がはっきりしていないとこういう事もあるのだなと勉強になりました。
約1年後にその友達がその物件を都合退去する事になりましたが、お部屋のクリーニング代として請求された金額を最初に提示された期限内で払おうとしたところ、急に期限を早められ、「この日までに払ってもらわないと困る」と言われてしまい、「敷金を払っていない顧客はあまり信用できない」とでも思われたかとその友人は仲介の不動産会社に不信感を抱いたそうです。
最初は大家さんからの信用を得たことが前提であったはずの契約でしたが、大家さんから仲介業者への連携が上手くいってなかった為かはわかりませんが、そのような信用問題はきちんと大家さんから伝えていただきたいと思いました。
※女性Oさん寄稿
敷金・礼金がかからない賃貸物件は現在珍しいものではありません。
私も実際に検討したことがあります。ゼロゼロ物件について、敷金・礼金は確かに求められませんが、その言葉に代わって何かとお金が必要だったりします。
例えば、部屋のクリーニング費用の予め実費予定分が請求されます。額にして3万円ほどです。それから鍵交換代金として2万円ほど取られたりします。
保証会社に加入が必要であればさらに2万円ほどかかります。これに家賃1ヶ月分ほどの仲介手数料や2万円ほどの保険料が入り、なんだかんだで初期費用がかかります。
街の不動産屋さんの看板などでゼロゼロと大きく謳っているのが目立ちますが、部屋を借りるにはやはり10数万円程度の頭金が必要であることは変わりありません。
したがって、初期費用がかからずには賃貸住宅には住めないので、ゼロゼロ物件に安易に飛びつかず、総合的に安心でき、安全な物件であるかを確認したうえで契約を結ぶほうがよいと考えます。
※男性Mさん寄稿
倉沢の気持ち
女性oさんのケースは大家さんと直接取引となった珍しいケースですね。大家さんがいいと言っている以上、ゼロゼロでの契約は理想的だと思います。
このケースで気を付けなければいけないのは大家さんと直接取引だと不動産会社の仲介がないため、仲介手数料も本来はかかりません。(掛からないというか、貸主は請求してはダメ)。
しかし大家さんは契約関連でのプロ(宅建業法)とは限らない為に、いつも通りの不動産会社に契約締結業務を依頼したとおもいます。
「礼金敷金は大家さん」、「仲介手数料は不動産会社」の区分けですのでこれからゼロゼロ物件がより認知度を上げて、適切に運営されるようになるためにはもう少しアイデアが必要かもしれませんね。
また、Mさんはやはり名目を変えての請求を受けてしまったケースですね。。。ゼロゼロ物件契約時にはそのあたりのリスクと書類の確認をしっかりと行ってほしいです。
ゼロゼロ物件を決めるなら
もし、00賃貸物件を決めようと思うなら、下記の点に注意しましょう
ゼロゼロ物件を検討する際は下記のような項目に注意し、礼金資金のかからない理由をハッキリ聞いておきましょう。
・なぜ安いのか?
・空室期間が長いのか?
・不人気物件なのか?
・事故物件ではないか?
00賃貸物件につきモノの退去時のトラブル、、、トラブルに発展する前に退去費用を把握して、納得の上で探しましょう。
・ルームクリーニング代が高額でないか?
(単身物件で5万以上だと高いイメージです)
・退去時の費用負担額が決められている
(しかも高額)
礼金や敷金の名前を変えただけの費用負担や、付帯サービスの強制の有無をしっかり把握しておきましょう
・鍵交換代がやたら高い
(通常の鍵であれば2万円くらいが相場)
・高額な除菌代、消臭代などがかかる
・礼金、敷金はかからないが「書式代」「事務処理代」など違う名目で費用が発生する
・自分自身が住む期間全体での費用負担額を把握することが大切!初期費用にはこだわり過ぎないで!!
{おわり}
編集後記
アンケートと私の所感を含めて1万文字を超える記事となってしまいました。ちょっとスクロールが重いかもしれませんげ、、、最後まで読んでいただきありがとうございます。
ゼロゼロ物件を探されたい時や、ゼロゼロ物件をご検討中の方は是非、わくわくふどうさんまでご一報くださいませ。
ゼロゼロ物件関連記事
・ゼロゼロ賃貸物件記事vol2
・ゼロゼロ物件参考データ一覧
・ゼロゼロ物件回答者データ一覧